こんにちは、ゲンゴロウです。
ルーアン訪問以降、あの大聖堂を描いたモネに興味を持ったぼくは、
今回、パリ郊外のジヴェルニーに残る彼の邸宅を訪ねてみました。
お家の広大な庭園には花々が咲き乱れ、まるで森のよう。
庭師さんたちの管理が隅々まで行き届き、バラも今が見頃です。
敷地を散策していると、日本の田舎にいるようで、
さすが、日本を愛したモネならではの作庭でした。
モネの名前から連想されるのは、なんといっても「蓮」の連作。
パリのマルモッタン美術館に行くと、様々な蓮の花に会えます。
モネの愛した蓮は、ジヴェルニーの庭園にも群生しています。
画家もぼくと同じ風景を見たと思うと、感動します。
でもやっぱり、モネといえば、太鼓橋ですね。
何気ない日本の日常風景が、ヨーロッパ人の心を捉えたなんて、
ちょっと不思議です。
モデルとなった橋は、今も池のほとりに残っています。
ご覧の通り、モネの絵そのままの美しさ。
緑色の太鼓橋も、周囲の風景に溶け込んで、趣があります。
続いてご案内するのが、画家の邸宅。
2階建ての立派なお屋敷です。
この日も印象派ファンが大挙して押しよせていました。
室内は当時のままに保存され、飾られていた絵画や調度品も、
往時を正確に再現したものだそうです。
こちらは、浮世絵や詩人マラルメの写真が飾られた応接間。
ここは画家のアトリエ。窓から燦々と降り注ぐ陽光が、
モネのあの明るいタッチを生んだのでしょうか。
邸宅あちこちに、所狭しと絵画が飾られています。
ルノワールやカイユボット、ミレーの絵もあります。
食堂は日本趣味で統一されていました。
浮世絵や陶器など、ぼくたちが見ても懐かしいものでいっぱいで、
これだけの品を収集した情熱に脱帽です。
キッチンには青いタイルが敷き詰められて、
とても清潔な印象です。
銅製の鍋がずらりと並んで、壮観でした。
近くにある印象派美術館では、ドガ展が開催されていました。
ドガの絵が大好きなぼくは、迷わずチケットをゲット。
100点あまりの彼の作品を一気見できたのは、とてもラッキーでした。
それにしても、パリから列車で1時間ほどで、
こんなのどかな風景に出会えるなんて、意外な発見でした。
でも、朝から歩き通しで疲れたので、ちょっと木陰でひと休み。
また、お便りします。