こんにちは、ゲンゴロウです。
これから、マルセイユの教会をご案内します。
ぼくの背後に見えるのは、旧慈善院といって、
貧しい人たちを収容するために、400年前に作られた建物です。
お次は、海岸にそびえ立つサント・マリー・マジョール大聖堂。
外壁のレンガがカラフルで、とてもエキゾチック。
マルセイユに入る船を、この教会が歓迎してくれます。
とりわけ名高いのが、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂。
海の民マルセイユの人々が、航海の無事を祈願する教会です。
岩壁の形が、ちょっと舳先に似てる気がします。
マルセイユ郊外の小高い丘の上に建っていて、
街のどこからでも、その優美な姿を見ることができます。
203高地みたいな所なので、戦争中は激しい争奪戦の対象となったそうです。
これが教会の内部です。
荘厳な壁画で装飾され、まばゆいばかりの美しさでした。
海の民であるマルセイユ市民を象徴するかのように、
中央の壁画には、帆船が描かれ、
天井からは、船の模型が吊り下げられています。
壁面には、マリア様に感謝する無数のプレートが貼れていました。
日本風に言えば、絵馬の様なものでしょうか。
下の写真は、辛くも難を逃れた人が奉納したものです。
「1901年12月4日、インド洋にて巨大な暴風雨に襲われ、航行不能となった我々を、お救い下さった聖母様に感謝申し上げます」(訳・ゲンゴロウ)。
神様のご加護に感謝する気持ちが、しみじみと伝わってきました。
気がつけば日は暮れて、辺りは夕闇に覆われていました。
いよいよマルセイユ滞在、最後の夜がやってきます。
この街が大好きになったゲンゴロウには、あまりにも名残惜しい夕焼けです。
残念ですが、明日にはTGVでパリに帰ります。
でも、その前に、風光明媚で名高いカシ(Cassis)の街を訪れてみるつもりです。
また、お便りします。