ゲンゴロウのパリ日記

くまのゲンゴロウが,一年間のパリ生活を綴るブログ。

ヴェルダン、第一次世界大戦の記憶

こんにちは、ゲンゴロウです。

昨年は、第一次世界大戦開戦から100周年ということで、

フランスでは様々な企画が催されました。

ぼくも興味をかき立てられて、この度、

独仏最大の戦場となったヴェルダンを訪ねてみました。

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ヴェルダンはムーズ川沿いに発展した風光明媚な街です。

フランスの河川は日本のそれとは異なり、穏やかそのもので、

ヴェルダンもゆったりとした時間に包まれています。

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でも、街を歩くと、そこかしこで戦争の記憶と出会います。

これは「ヴェルダンの子供たち」と名付けられた大戦の兵士像です。

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古戦場へと続く森を歩いても、いたるところに戦争の爪痕を見ることができます。

これは、食料・弾薬などを要塞へと運んだ塹壕跡です。

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丘を登ると、苛烈な戦場となったドゥオーモンの要塞が現れます。

コンクリートで固められて、激しい砲撃にも耐えられるように造られています。

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要塞の上に設置された砲塔。

戦争のためだけに造られた機械と、美しい自然のミスマッチが悲しいです。

この静かな平原が、地獄と呼ばれる場所であったとは、とても信じられません。

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要塞の内部は、今でも見学可能です。

真夏であるにもかかわらず、冷蔵庫の中に入ったように、冷え冷えとしていました。

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こちらは兵士たちの部屋を再現したものです。

ここで寝泊まりすることを強いられた彼らの苦難が偲ばれます。

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戦場で命を落とした兵士たちを弔う納骨堂です。

フランス兵ばかりでなく、ドイツ兵の遺骨も納められています。

その数、13万人。

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最後に、街の小高い丘に建てられた勝利の記念像を訪ねました。

また、お便りします。

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